あなたも犯人 2008 8 30

 最近は、原油相場も、商品相場も落ち着きを見せていますが、
これは休火山のようなもので、いつ、また噴火が起きるか油断ができません。
 こうした経済現象に対して、
「原油や食糧を投機の対象とするなんて、けしからん」という声を聞きますが、
私は、「あなたも犯人です」と言いたいのです。
 あまりにも長く続く「日本の超低金利」。
預金金利は、まるで視力のような数値、いや近視ような超低金利に張り付いたまま。
 こんな超低金利に、多くの日本人は、うんざりして、
巨額の個人金融資産が外国に流れ出すという現象が長期間続いています。
これが、巡り巡って、巨額の投機資金の資金源に化けている可能性があるのです。
 商品ファンドを買っていませんか。
このファンドの中身を見れば、半分は原油に投資する商品もあります。
「いや、そんなもの買っていない。もっと安全なものを買っている」
 まさかとは思いますが、外国の債券に投資する投資信託を買っていませんか。
あれは、いつの話だったか、こんな話を聞いたこともあります。
 ある国では、短期金利を上げたにもかかわらず、長期金利は上がらず、
経済の過熱を抑えることができなかった。
「誰だ、こんな時に、長期国債を買っているやつは」という声も聞きました。
 商品ファンドも、外国に投資する投資信託も、外貨預金も、
「一切、やっていない」と言うならば、「あなたは無罪」と言えるかもしれません。
 日本には、高度な生産技術がありますが、
外国には、高度な金融技術があります。
だから、どんな資金でも、投機資金の資金源に変換するのは、技術的に可能でしょう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
 日本の巨額の個人金融資産が外国に流出するのを防ぐには、どうするか。
それは、2つしかないでしょう。
預金、株式。
 利上げによって、預金を魅力的な商品にする。
 優遇税制によって、株式所有を促す。

















































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